文章力をアップさせるライティングの秘訣

文章を書いて、SNSやブログで発信するとたくさんのメリットがある。
そういったことに気づいてはいるものの、どうしても文章が書けない、もしくはつまらない文章になってしまう…。
そんな悩みを抱えている方も多いと思います。
今日はそんなあなたへ、文章力を上げるための秘訣をお伝えしたいと思います。
前工程に文章力アップの秘訣がある
文章を書くという行為は、あらゆる工程において、ほぼ最終段階に位置づけられていることにお気づきでしょうか。面白い文章であればあるほど、その前工程に時間をかけているのです。
文章を書く目的があり、誰に向けて書くのかを決め、何を書こうかと企画をおこない、情報を集め、構成を考え、そしてやっとライティングです。
私のこのメディアにおいても同じことで、さまざまな工程を経てこのライティング作業へと取り組んでいるわけです。
今日はその一つひとつを見ていきたいと思います。
事業内容とバリュー(価値)は何か?

まずはあなたのお仕事内容と、提供している商品(サービス)の価値を言葉にして整理してみましょう。
下記に私の場合の事例を紹介します。
私が手掛けるお仕事は、「小さな会社のトータルブランディング」になります。
ブランディングに手間暇をかけることで信用を得られ、価値観が伝わる発信によって共感してくれるお客さんが集まる。そんな循環のお手伝いをしています。
どうでもいいものを売ったり買ったりする循環ではなく、もっと大事なものが循環されていく世の中になったらいいなという考えから、一つひとつの価値をていねいに見出すことをポリシーにしています。
このお仕事をする上での哲学
哲学(フォロソフィー)を明確に掲げることも、文章力アップの土台として非常に大切です。
私は「誰もが世界観を表現できるようになること」を目指しています。キーワードは「精神性を高める」。
何が自分にとっての幸せか、何が自分にとって心地よいものなのか。自分の価値観を知り、その価値観が表現される状態にあることが重要だと考えています。
大量生産・大量消費の世の中のままでは、「存在しているのに、存在してないも同然と見なされる商品」で溢れる世界になってしまう…。そんな気がしているのです。
メディアを立ち上げた原点

あなたもSNSやブログで発信をしているとすれば、その動機にあたる原点は何でしょうか?
これから立ち上げる場合には、どんな目的で発信をスタートしようと考えているのでしょうか。ぜひ一度整理してみてください。
私がこのメディアを立ち上げた原点は、私たちが手に取ることのできる「モノ」には付随する価値がたくさんあるのに、ただの「モノ」として見られるだけなのはもったいない、という想いがありました。
私はジュエリー作家でもあるので、作る側の考えがわかります。
「モノ」として完成に至るまでのストーリーや背景、付随する価値の重みがわかりますし、その付加価値を受け取ってもらえない現実があるのもわかります。レディメード(既製品)は特にそれが顕著です。
記事を届けたい読者は誰か?

商品やサービス作りをする時にも「ターゲット(顧客像)」というのは必ず設定すると思います。
発信していくうえで大切なのは、“ブランドジャーナリズム”の視点です。
自分が伝えたいことと、世の中の関心ごとが重なる部分で表現していかなければ、ひとりよがりの文章になってしまいます。
私がこのメディアを通して接点を持ちたい読者さんというのは、下記のような思いをもっている方々です。
- 商品やサービスの良さが伝わらず悩んでいる
- 価値観や想いが表現されている文章や写真を見るのが好き
- 価値の循環する場所、世界が好き
- 数あるモノの中から「コレがいい」と選ばれたい人
- 表現したいけど表現することができていない
メディアコンセプトを設計する

起業やフリーランスとして独立する際にも、自分の魅力を一言で表せる肩書きを持つことが大切になると思いますが、それはメディアであっても同じこと。
私のこのメディアのコンセプトは、
表現をすることが苦手な人に対し、問い、気づきの中からコアとなる価値観を発見する、「世界観・発掘メディア」です。
表現すべきことがあってこその「表現」だと私は考えているため、「なぜ伝えるのか?」を自ら発見できる問いや示唆を含ませていくことは不可欠と言えます。
どんな読後感をもたらすか?

商品やサービスの根底に「Before After」の体験があるのと同じように、メディアを通して「読む前・読んだ後」で変化が起きることが大切です。
私が目指すところは、
- ブランディングが得意な会社に憧れをもつ人が、自分もそうなれるかもと希望が持てる
- 写真の撮り方がわからない人でも世界観が伝わる撮影ができるようになる
- 何を書けば、撮れば良いのかわからず悩んでいる人が、新しい切り口を見つけて表現することができるようになる
- 小さなSNSの投稿一つひとつをていねいに作り上げることに価値があるんだと気づきが生まれる
- 撮影のコツがシンプルにわかる
といった変化体験です。
ポイントは、ただの「ハウツー」ではなく「読み物として楽しめる」ことを意識して、私との接点が遠い読者の方からも敬遠されないトンマナで作ることにあります。
届けたいユーザー体験を設計する

メディアというのは、ひとつの事業の中に存在するひとつの「パーツ」であることを忘れてはいけません(広告やアフィリエイト収入がゴールであればその限りではありませんが)。
そのためにも、事業全体を通したユーザー体験からもう一度整理することをお勧めします。
- 記事接触
- 記事回遊
- インスタ接触
- 公式LINEへ登録
- コミュニティへ参加
- DMから直接依頼
という全体の流れ(フロー)の中で、このメディアがどの位置づけで機能しているのかがわかると「何を書けば良いのか?」も明確になります。
さいごに

今回は「文章力を上げる」という話の流れ(文脈)をメインにお伝えしてきましたが、これは写真撮影やデザインを描く場合にも同じことが言えます。
すべての表現は、その主目的となる大きな土台の上に立ってこそ価値を発揮します。
ぜひ今回の記事で提示させていただいた、
事業内容とバリュー(価値)は何か?
- このお仕事をする上での哲学
- メディアを立ち上げた原点
- 記事を届けたい読者は誰か?
- メディアコンセプトを設計する
- どんな読後感をもたらすか?
- 届けたいユーザー体験を設計する
の6項目を整理してみてください。
本日もありがとうございました。