写真で世界観を表現するために私が工夫していること

いろんな角度から、その世界を切り取っていく。
季節やシーンの変化、視点を変えた切り取り方。世界観を保ちつつ、たくさんのカケラたちを集めていくイメージです。季節やその時々の流行りによって人々の心境や求めるものも変化していきます。
だからこそ、見ている側の人々に常に新しい発見と、変わらない安心感・信頼を提供していくことが大切。
撮影時の小物選びはどうする?
ポイントは、その世界に合うかどうか。その世界にしっくり馴染むものがどんな素材で、どんな色味で、どんな質感で、どんなフォルムなのかを考えます。
わざとはずす場合もあります。インパクトや遊び心も欲しいですよね。でも外し方、ずらし方は、まちがえたら違和感しかないので、そこは慎重に。
写真の向こう側の世界の今、変化していく姿、進んでいく道、拡がっていく未来にワクワクできるようなストーリーが表現できたら、きっとそこに世界観は広がっていきます。
世界観は角度によって表現する

ウェブサイトの制作をご依頼頂いているあるクライアントさんの言葉が印象的でした。
「自由に表現するのが苦手。文章も、選ぶ言葉も、かたくなってしまう。もっと自由に表現したいのに」
でもね。
彼女の世界は、丁寧できちんとしていました。
穏やかで、静かな時間が流れていて、その中でコツコツと積み上げた知識と経験と確かな実績。それをわかりやすく丁寧に表現できるって素晴らしいことだと思うのです。
それこそが、彼女の世界観であり、魅力なのだと。
だれもがみんなキャッチーでフレンドリーな世界に惹かれるわけじゃありません。大切なのは、自分の世界を知ること。その世界の魅力に気付くこと。
表現力を磨く目的

表現できると、世界は広がる。
写真で世界を切り取ることも、言葉を選ぶことも、自分の世界を誰かと共有するためにあるのです。
オシャレな写真とか上手な文章とかそれだけじゃ、なくて。
あなたがどんな世界で何を感じて生きているのか。それを伝えるために、表現をします。あなたの世界に惹かれた人とつながることで、豊かさの循環は大きくなるのです。
いつもとちょっと違った角度から見た私の世界。それでもやっぱり、私の世界。
表現って、面白いですね。