インスタで世界観を醸し出す、Shihoko Style 撮影のコツ

アイスバーって、存在そのものがポップでカワイイ。
ポップに撮るのももちろん良いけど、シックにしたいなら小物や背景を調節する。そうは言っても暗くなりすぎないように、淡いブルーのお花を添えました.
これ、葉っぱの色が実はけっこうなキーポイント。ココで葉っぱが濃いグリーンだと重い。明るいグリーンが入ると爽やかになるんだよね。
アイスはすぐにとけちゃうから頭の中でイメージを作っておいて、ぱぱっと並べてカシャっと撮る。
今日はこんな感じの、私流、Shihoko Style の写真撮影のコツをお伝えしていきたいと思います。
プロ感ってどういうこと?

「自分らしさを出したいけど、同時にプロ感も出したい。ただの楽しそうな人、にならないためにはどうしたらいい?」
それはもう、発信の質を上げることに尽きると思う。
例えば私は、”アイス作ったよー” とか ”キャンプ行きました!” とか、ホントにフツーの日常を発信するわけですが。
これが、適当に撮った写真と日記みたいな文章だったら、主婦が楽しくお友達との交流のためにしている発信となんら変わらない。
ただ楽しむための発信なら、自分が楽しければいい。
でも私は、「世界観を魅せる」写真と文章を提供する人として、目的を持って発信しているので、自分の発信に触れた方が、この人だったらこんな写真を撮ってくれるだろうとか、この人に文章を書いてもらいたいな、とか。
もっと言えば、この人の価値観に共感できるな、というような「イメージを膨らませることができる発信」を心がけています。
自分のライフスタイルを発信するのも、同じ理由から。
私が大切にしているものを、私の価値観と美意識を、世界観を、誰かと共有するため。
そして、共感してくれる誰かとつながるため。
数打てばどうにかなる、みたいな時期も確かにあった。でもそんな時期はとっくに過ぎ去っていて、今はとにかく情報が多すぎる。
受け取る側の自分が「この人はプロだな」って感じる発信がどんなクオリティなのか。
そこから何を感じ取ったから、プロだと思ったのか。そこを見直して見ると、おのずと答えは出るはず。
「専門家」「プロ」としての自分を魅せたいのであれば、発信の質を上げること。
どう切り取る?

暑いので、爽やかな写真を。
サイトやランディンクページのトップに持ってくる写真は横長の場合が多いですよね。でもアイコンやアイキャッチなどは正方形じゃなきゃ、という場合もある。
イメージを統一したいとか、覚えてもらいやすいように同じにしたいとか。いろんな理由で同じ写真を使いたい場合。
そういう場合は写真を撮るとき、スタイリングをするときから、どう切り取るかをイメージしておくといい。
正方形に切り取ったときに、写したいものがちゃんとおさまるかどうか。心配だったら、ちょっと引き気味で余白を残して撮りましょう。
(あんまり遠目で撮りすぎると、切り取ったときの画質が落ちるので注意)
で、写真って全部画面に納まってなくていいんです。
例えばブーケを撮るとき。
全体のカタチを見せたいなら全体像を撮るべきだけど、ブーケの雰囲気を撮りたいなら端が切れてても全然問題なし。
ほんのちょっと、寄るか引くかで写真の印象ってずいぶん変わってきたりします。
今回は爽やかさを出したかったので、白とグリーンにブルー系の挿し色を。落ち着いた写真を撮りたいときはメインの色をだいたい3色くらいに絞るといい。色が増えるとバランスを取るのが難しくなるので。
例えばこのブーケを撮ろう、と思ったら。
色を見る。白、グリーン、ブルー系。
小物はその色味で揃える。ブラウンだったら足してもいいかな。その場合は面積を少なめに。
まず背景を考える。
爽やかさがテーマなので、明るめの白。ナチュラルにしたいので、素材はコットン。真っ白だと馴染まない気もするから、ブルーの細いラインが入ったもの。
ブルーの面積が増えると重たくなるので、そこは注意。

ストライプが主張しすぎないように、よりナチュラル感を演出するために、芝生を入れる。
引き目に撮ったときに空間を持て余すので、白い器に盛ったブルー系でナチュラル素材のブルーベリーを添える。
爽やかなピクニック風の写真に仕上がりました♡
背景をぼかすのはスマホじゃムリ?

FBやインスタのようなSNSはスマホで見られる場合が多い。
最近のスマホカメラは優秀なので、SNS投稿の写真なんかはぶっちゃけスマホ撮影でじゅうぶんだ、とも思う。
(*ウェブサイトは別!!!)
iPhoneにはポートレートモードというものすごく便利な機能があって、対象のバックを自動的にぼかしてくれたりもする。
撮影するモノや光の具合によっては不自然になったり画質が悪くなったりするし、構図にもある程度のコツが必要だけれども、使い慣れると自分でも「あれ、これどっち(一眼かスマホ)で撮ったっけ?」って分からなくなるような写真が撮れることもある。
実際、私のSNS発信は一眼レフ写真とスマホ写真、両方使ってます。
そもそも、なんで背景をぼかすと良いのか? という話になるのですが、
「魅せたいモノを魅せるため」
「写真に世界観と余韻を持たせるため」
という部分が大きい。
ポートレートや商品写真のように、何かを「魅せる」ための写真ならバックの看板の文字とか、下に敷いた布の模様とか、よけいな「視覚的情報」を極力排除したほうが良い。
だったら白バックでなーんにもないとこで対象だけを撮ればそれで良いのかっていうと、そこまでシンプルにしてしまうと今度は写真の技術と構図のセンスで勝負、みたいな素人では太刀打ちできない領域になるのでそれもまた、オススメできません。
そしたらどうしたらいいのかなって考えたら写真全体で魅せたい世界観を演出したうえでその中で主役が浮かび上がるように、対象以外の輪郭をぼんやりさせる、ということ。
ポートレートモードが使えなくてもスマホ写真で背景をぼかす方法はある。でも、なんでぼかすの? って部分を意図してないとうまく使えないので。
世界観を確立すると、どうなる?

同じモノでも背景と小物をちょっと変えるだけで、随分イメージが変わる。
上の写真、本当はポップに撮ろうと思ったんです。違いを見せたいな、と思って。
でも。
お仕事で撮らせていただく写真もナチュラル系のご依頼が多いのでうちにはポップな小物がなかった。。
…ということで、結局「私っぽい」ところに落ち着く。
でもね、そこがポイントでもあるんです。
「自分の世界観」を確立してしまえば、結局何を選んでも「自分らしく」なる。写真を見ただけで
「あの人だ」
「あ、あれね。」
って認識できるような「魅せ方」ができたら強い。
お仕事で世界観の設定から関わらせて頂くときにはがっちりその世界にフォーカスして撮るので「設定した世界観」を切り取ることができるけど。
パパっとやったらやっぱり「私っぽく」なっちゃうよね、そりゃ。という反省点を踏まえて。
ポップにしたくて、背面にカラーを持って来ようとしたんです。最初は。
それも原色に近い、鮮やかな明るい、繰り返しのパターンがプリントされているような布とか。
…いや、でもうちにないよね。そんなの。イメージしたものが都合よくイキナリ登場するわけじゃない。
で、見つけたのが白黒のペーパーナプキン。パターンはポップ。
これ使うか。

パッケージに合わせて白黒にしよう。差し色は必要。差し色はポップを意識して赤。この像、パッケージのイラストと相性がよさそう。鮮やかなグリーンも加えてパリッと。
で、仕上がったのがこちらの写真。
全く違う世界観で撮るつもりがいつもの私の世界観に落ち着いてしまった、という意味では失敗例だけど、これはこれで、私は好きです。