私がライフスタイルを提案するのは五感に響く広告だから

写真

人はイメージする生き物。写真は世界のヒトカケラ。

そのヒトカケラの向こう側にどんな世界が拡がっているのか、イメージが拡がっていく写真に惹かれる(すくなくとも私は)。

その世界を見てみたい、体験してみたい、そう感じる写真が人を惹きつける。

ライフスタイルは五感に響く最良の広告

450年以上の歴史を持つ「老舗酒蔵」が、上越新幹線限定で掲載した「東京新潟物語」という広告があります。

地元やふるさとを思い起こさせながら、時折、新潟の日本酒を思わせる広告は、ただのきれいな写真とは一線を画しています。


女心とお酒の物語。老舗蔵元が贈る広告「東京新潟物語」 より引用

五感による知覚の割合は8割を超えるというデータもありますが(※)、ライフスタイルの提案をする写真は、視覚だけではない部分へのアプローチすることができると考えています。

広告の業界では「シズル感」という言葉があるように、例えば美味しそうなステーキの写真には鉄板で焼いたことによる煙を映しこみ、水々しい野菜のサラダには霧吹きで水を吹きかけることで演出をしたりします。

同じようにこの「東京新潟物語」の広告には、単純にお酒の写真を載せるのではなく、女心を表現した文章や、その情景が浮かぶような女性の表情を写真に残しています。

Instagram の写真は、ただの商品紹介ではなく、その商品を利用した先にある世界の体験であることが求められています。

「味覚1.0%、触覚 1.5%、臭覚 3.5%、聴覚 11.0%、視覚 83.0%」

『産業教育機器システム便覧』(教育機器編集委員会編 日科技連出版社 1972)参照

ライフスタイルから見える、イメージの世界

Instagram で写真をキレイにするテクニックというのは、たしかに実際のところ、いくつかあります。

真上から撮るのか、水平に撮るのかでも印象はちがいますし、レイアウトも商品を真ん中に置くのか、画面からはみ出すように大胆に設置するのかでも印象は変わってきます。

ですがInstagram の場合、写真をキレイに撮ること自体は “大前提” になってきますので、それだけでは本来の役割を果たしているとは言えません。

例えばですが、企業のブランドイメージに大きく貢献する「ロゴ」というものがあります。

多くの人は、かっこいいロゴ、おしゃれなロゴの “造形” にこだわろうとします。そのために色々なデザインアイデアをブレストしたりしながら、自分たちが一番気に入ったものを採用したりします。

これは、Instagram でおしゃれな “だけ” の写真を撮っていることと何も変わりありません。

ロゴというのは本来、それを見た瞬間に “どんな世界” へ誘いたいのかという大きな役割があり、そのためにも伝える企業側でその世界観を共有しておく必要があります。

ライフスタイル提案は想像以上に奥深い

例えばですが、

やわらかいピンクの印象とスタイリッシュなデザイン、明るい光が差し込むイメージで、インドアというよりもアウトドア。日常の中で思わず目を引くような世界の中で、時折クールな黒との相性もバツグン。

そこから伝わってくる世界観は、Instagram の利用者にどんなイメージを与えるでしょうか?


FOLIOリブランディングの裏側 ──構想 より引用│note

色や造形だけでもこれだけの世界を表現できる中で、Instagram ではさらに小物を使ったり光の調整、撮影場所、フィルターによるトンマナ、レイアウトや視点から伝わる印象など、さまざまな視覚情報を与えます。

キレイなだけじゃない、世界観を伝えるInstagram.

それを高度に伝えていく技術がライフスタイルの提案であり、より利用者の心を惹く世界観のある写真へと伝わっていくのです。

メディア 編集室

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ハウツーメディア「ライフスタイルの伝え方」編集室です。専任ライターと代表Shihoko による共同制作記事を毎月お届けいたします。

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