理想のライフスタイル、を手にするために必要なこと

コラム

デザインも、美しいものを作りたいという気持ちで作られたものを使うのと、安く仕上げたいという気持ちで作ったものでは、日々そこから受け取るエネルギーも変わってくると思うんです。

「ていねいな暮らし」から、一人ひとりの世界観は作られていて、その様子はまるで「多重世界」。

一人ひとりの「世界」を写真や文章で表現し、ほかの「世界」の方と共有することが「世界観を伝える」ということになるのだから、その前提となる「ていねいな暮らし」がなければ、世界観は表現しようにもできないんです。

引用:新メディア「Fruitful Life」ローンチのお知らせ

理想の生活に大切なのは、暮らしの心地よさ

「積み重ねていく日々の生活が、誰かにとっての “憧れ” になり得る」

そう実感したのは、私がFacebook やInstagram, Twitter などのSNSで発信を始めた頃から。

そしてまたある時から、女性起業家と呼ばれるサロンワークやフリーランス活動、経営者をしている人たちが私の自宅で開催するホームパーティーに集まるようになったのをキッカケに、「ライフスタイル」にはその人の人柄や価値観が現れる、と確信するようになりました。

私が出会ってきた素敵な女性たちはみな、ライフスタイルそのものが魅力的で、その人の在り方や生き方の一部としてお仕事をしていたり、家族や子どもたち、友人たちと向き合ったりしています。

私は「世界観をプロデュースする」というお仕事柄、「世界観が暮らしにまで現れているね。」というような言葉をいただくこともありますが、でも本当は “世界観が暮らしに現れる” というよりも、「丁寧に日々の暮らしを重ねていたら、自分の世界観が現れるようになった」というほうがしっくりくるなと思うんです。

誰かの理想は、誰かにとっての大変

私は日用品を選ぶことにもこだわるし、庭の手入れにもすごく時間と労力をかけますが、そうするのは単純に、それが私にとって「心地いい」ことだからなんです。

だから、この暮らしが誰にとっても幸せなものかというと、そうじゃないと思っています。

そのあたりのことについては、もうひとつのメディア『Fruitful Life』の方で記事にしているのでそちらで読んでいただくとして、

関連:わたしは「暮らし」の境界線を再定義する

今日はそれに加えて、

「なぜ、私はそのように生きるのか?」という理由にもう少しだけ触れて、そこからどのように世界観へとつながっているのかを感じてほしいと思います。

日々のルーティーンの中に含まれる「庭仕事」に手間暇をかけるのは、単純に好きだから。時間もかかるし、労力だってそれなりにかかる。それでも庭仕事にはいつも小さな発見や満足感があって、ちょっとした幸福感で満たされる。

そうやって手間暇かけて、小さなあれこれを与え合って、支えあって、私たちは生きている。いつもありがとう。そんな優しい気持ちになれるのだ。

大げさかもしれないけれど、手間暇かけて丁寧に真剣に向き合うと、何とだって心が通わせることができるんじゃないかな。

好きなことに、手間暇をかけてみる。

たまたま梅の木のある家に住むことになって始めたけれど、いつのまにか私の暮らしになくてはならないものになっている梅仕事。

いつか子どもたちが育った時、実家の梅の木にまつわる様々な物語が、美しい記憶として彼らの中に残っていたら素敵だな、と思う。

長女が産まれた年は、この子が産まれるのと梅が咲くの、どっちが先かなと気にかけていた。今年の収穫時には次男がケガで入院していて、退院したら一緒に梅を収穫しよう、と約束した。

退院して、楽しそうに梅の実を採る次男を見て、当たり前のように過ごしている毎日のありがたさが身に染みた。

そんなふうに私の中に積み重なっていく、甘く美しい記憶と同じように。

梅仕事~季節を感じる暮らしの手仕事~

私はまず、ざっくり「長く付き合っていくもの」なのか「短期間だけ必要なもの」なのかに分けて、「長く付き合っていくもの」を選ぶときには丁寧に、真剣に、時間をかけて選ぶことが多い。

もちろん、一目惚れのような出会いもある。それはそれで大切な出会い。

どちらにしても、本当に好きなものと一緒に暮らしていきたい。そのモノを使うとき、触れるとき、目に入るとき、それだけで嬉しくなるような、そんなモノたちと暮らしたら、毎日がちょっと、豊かになる。

su-nao homeの黒い平皿 ~本当に欲しいものを選ぶ~

ライフスタイルを世界観に変えて発信するということ

「自分の世界観を発信する」「私のライフスタイルを伝えてファンを増やす」というような表現をSNSを通してよく見かけるという方も多いかもしれません。

その時のキーワードになる気がしているのは、“理想(憧れ)” というフレーズ。

理想のライフスタイルを追い求めている人は多く、そうでないにしても「理想の食事」や「理想のパートナーシップ」「理想の暮らし」と、挙げたらキリがありません。

その背景にはどこか、自分には「ない」ものだからこそ、それが「欲しい」という想いになり、その想いが「理想(憧れ)」へと昇華されていくような、そんなニュアンスが感じ取れます。

「お庭のある暮らしって理想的!」
そう思うのは簡単だけれど、実際に庭とともに暮らすことは、青虫やアブラムシ、毛虫やミミズ、蜂や蚊といった昆虫たちと共存し、ぐんぐん伸びる枝葉をはらい、容赦なく落ちてくる落ち葉を掃き集め、それを腐葉土にして植物たちが喜ぶ土づくりをする、といった、重労働で手間暇のかかるアレコレがついてくるんです(笑)

SNS上に発信されるのは、モノゴトの良い面、美しい面がほとんどで、もちろん、それはそれで良いと思います。

だとしても。
ライフスタイルそのものを「世界観」に変えて発信していけるようになるには、良い面もそうでない面も、全部をひっくるめて自分の日々を愛せる自分である必要がある、と私は思っています。

私の日々の暮らしは、一緒にいて心地よいものを選び取ってきた結果であり、これからもそうして続いていくもの。「私の心が喜ぶものは何?」と無意識に自問自答しながら、ていねいに選び取るという在り方そのものがライスフタイルとなり、いつしか「世界観」として宿るようになりました。

素敵な暮らしだね、と言われるようになるまでに

こちらも、もうひとつのメディアの方に詳しく書いているので読んでもらいたいなと思うのですが、

関連:世界観は「ていねいな暮らし」から生まれる

高校3年生の時にアメリカに留学して、短大まで出て、そのまま帰国せずにジュエリーアーティストとしての修業を始めました。

自由で、身軽で、やりたい気持ちだけで行動する。それが当たり前だった日々。あの日々があったからこそ、今は反対にとても落ち着いたなと思ってます。

30代に入ってから3児の母になり、ジュエリー製作を続けながらも、家庭での暮らしを中心としたライフスタイルに変化していきました。

つまり何を伝えたいのかというと、

私は学生の頃から、やりたいことをトコトンやって、だからこそ自分が何をしたいのか、どう在りたいのかをずっと考え続けてきたんですね。

その背景には自由にさせてくれた両親と、「自分自身がどう在るか」という考え方を幼いころから当たり前に教えてくれた母親の影響が大きくて、両親には本当に感謝しています。

人によってはそれを「セルフコーチング」と呼ぶのかもしれませんが、その素養があってこその今の暮らしであり、ライフスタイルにつながっているのだと思います。

なので、その価値観は子どもたちにも伝えていきたいと思っています。

うちの子たちは、行儀が悪い。

静かに行儀よく、決められた場所にじっとしているということがものすごく苦手。

これは、私の躾の問題だと思う。

”おりこうさん”に納まるよりも、「心と身体で感じるままに、好きに自由に生きていけ」と基本的に思ってしまっているのだから、にわか仕込みに「きちんとしなさい」と言ってみたところでできるはずはない。

体感して、表現する。

まず最初に、それができる人であってほしい。

第一段階をすっ飛ばして「人に迷惑をかけない」とか「相手の気持ちを考えるとか、小難しいことを言ったところで伝わらない気がするから。

自分の気持ちが分からなければ、相手の気持ちを想像することなんてできない。

私はそう思うから。

子育てスタイルに正解はない。

私の生き方、子育てを通して伝えようとしていること。

そのすべてが、私の考える「理想のライフスタイルを手にするために必要なこと」であり、

「自分の世界観を、ライフスタイルを通して、SNSで伝えていく」

ことの中心にあるんじゃないかなって思うんです。

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ハウツーメディア「ライフスタイルの伝え方」編集室です。専任ライターと代表Shihoko による共同制作記事を毎月お届けいたします。

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